報徳仕法
こんにちは
へこみんです。
今回は、報徳仕法についてです。
非常に重要なんですが、結構わかりにくいので、気になる方は、ググって頂いたほうがいいかもしれないです。
金次郎が実施しようとした報徳仕法とは一体どんなものだったのかをすごく簡単に説明します。
受けた徳や恩義に報いることを「報徳」といいます。この「報徳思想」を実践するのが「報徳仕法」です。二宮尊徳は報徳思想を広め、実践することにより、ききんや災害などで困っていた多くの藩や郡村を復興しました。
報徳思想とは「至誠(しせい)」を基本とし、「勤労(きんろう)」「分度(ぶんど)」「推譲(すいじょう)」を行うという考え方です。
至誠 まごころを尽くすこと
勤労 物事をよく観察・認識し、社会の役立つ成果を考えながら働くこと
分度 自分の生活や立場、状況に合った生活をすること
推譲 勤労・分度により、生じた余剰・余力の一部を子孫や社会のために譲ること
現代風にすると、至誠と勤労は、
真心を持って、自分の与えられた仕事を精一杯行いなさい
というものです。
分度と推譲は
贅沢をせず余ったものは、貯蓄や募金をしなさいというものです。
例えば、毎月20万円の稼ぎがあったとします。それに対して生活費が18万円だった場合、18万円が分度、2万円が推譲となります。
ここに、臨時収入20万円が入ったとします。
普通は贅沢しがちですが、金次郎の考えは18万円を分度としているので、生活費は変わりません。
その分22万円が推譲となります。
この推譲で蓄えたお金は、自分のスキルアップや、困った人たち、または災害のときに使うためのお金として大事にします。
しかし前回書いたように、この報徳仕法は最初うまくいきませんでした。
理由は簡単です。
みんな理解できなかったのです。
本当はもっと複雑なんですけど、長くなるので割愛します。
具体的な例を出します。
お米30俵という分度があったとします。
それを必死に働いたため、今年は60俵とれました。
みなさんはどうするでしょうか?
贅沢したくなるのが人間です。
ちょっと、ご飯を多く食べたり、余った米を売り、いい洋服を買ったりすると思います。
金次郎はそれをしてはならないといったのです。
実際は、決められた範囲で贅沢はできたのですが、わかりやすくるためご理解ください。
贅沢せず質素倹約につとめて、余ったものは今後の災難のためにとっておきなさい
と教えたのです。
一部の人達はうけいれましたが猛反発をうけました。
これは、米を作る農民にも反発されましたが、年貢を取る武士側から特に反発されました。
その理由は簡単です。
収入が増えているのに懐が全然あたたまらないからです。
金次郎の仕法は収入を増やすことと、支出を減らすことの両方をおこなったからです。
この当時、富士山の噴火の影響で年貢の量が減り、暮らしは困窮してました。
そんな中、金次郎の指導の元、農民の頑張りで収入が増えました。
普通は武士の収入が増えます。しかし金次郎の仕法の場合増えないのです。
増えた分は全部推譲で貯金されます。
一向に暮らしは楽になりません。
このような理由でなかなかのうまく進みませんでした。
書いてみても、うまく伝わってない感じがしますね。
次回に続きます。