金次郎の邪魔をする上司

こんにちは

へのみです

前回は報徳仕法について、かんたんに説明しました。

今回は、桜町復興の続きです。

 

桜町復興を目指している金次郎ですが、

桜町復興の全権が金次郎にあったわけではありせんでした。

金次郎には武士の上司がいました。

この上司は数年で交代するのですが、必ず金次郎の仕法を妨害しました。

理由は前回書いたとおりです。

金次郎の仕法は従来の方法とは全く違うイノベーションされたものだったため、従来どおりの方法を行おうとする、武士側に理解されなかったのです。

それでも、自分を信じ、必死になって働いていた41歳になった、金次郎のところに、最悪の上司が赴任します。

その人の名は

「豊田正作」

この豊田正作は金次郎がやっていることを覆したりしました。

例えば、年貢の量を決めるのは、金次郎の裁量にまかされてました。

通常年貢を決めるために、検見というものをおこない、お米の出来不出来を確認して決めます。

しかし、検見には時間がかかります。

ある年、金次郎は米が不作であると判断し、検見を行わず年貢の量をへらしました。

検見する時間があったら、別の仕事をしたほうが効率的だと考えたのです。

しかし、豊田正作が

「検見を実施する」

といいはじめました。

豊田正作としたら、年貢の量を決めるということは、藩の台所事情に直結するものなので、確立した方法や手続きで行うのは当然のことでした。それを金次郎が独断で決めるというのは許しがたかったのでしょう。

一方で、年貢の量を決める権利があったとします金次郎にとったらたまったものではありませんでした。

こんなことがあり、二人の関係は最悪なものとなっていきました。

このあと大変なことがおきます。

次回につづきます。

余談ですが、金次郎と豊田正作の確執って現代でも起こっていると思います。

新しい風を吹かせてイノベーションさせようとする若い勢力と、古い体質のまま行こうとする勢力の争い。

最近だと、政府が行っているハンコレス決済なんかそんな感じですよね。

役所としては、確認したことを証明する為にハンコを押してもらうってのがあたりまえですけど、それって無駄だよねってみんな思ってる

しかし、そんな簡単に慣例を廃止できない

この辺を見ると、

150年前とあまり変わってないんだなっておもいました笑