金次郎、最大のターニングポイント

こんにちは

へこみんです

今回は、大事件の話です。

映画二宮金次郎より

豊田正作と二宮金次郎の図

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金次郎が桜町にきて5年経ちました。

しかし、上司の武士に邪魔をされてばかり、そんな中、最悪の上司と言われている豊田正作が赴任してきて、さらに邪魔をしてきます。

もう金次郎は限界でした。

 

ある日突然金次郎が失踪します。

 

誰にも何も告げず、いなくなったのです。

 

村人たちは慌てました。

 

調べてみると、金次郎は千葉の成田山新勝寺にいました。

金次郎は、

「私は民を思って、真心を持って仕事をしているのに、うまくいかない。これはもう、神仏にたよるしかない。」

そう思い、新勝寺で21日間の断食修行を行っていました。

それを知った領主が金次郎に手紙を書きます。

「民を思って修行をするとは、非常に立派である。無事に終了したら、仕法にはげめ。豊田正作は小田原に帰ってもらい、今後上司は派遣しない。」

というものでした。

このあと、手紙の通り、豊田正作は小田原に召還され、金次郎は思い通りの仕法を実行します。

その結果、みるみる石高は増え、1831年には、1000石から3000石にまで回復させます。

 

 

ここで、金次郎の逸話を紹介します。

 

成田山新勝寺の断食で

「一円融合」

というものを悟ります。

組織においては、すべてが互いに働き合って一体となっている。あらゆる事を別々に切り離して考えるのではなく、一つの円の中に入れて見る。その一つの円の中で、すべてのものが互いに働き合い、一体となったときに初めて結果が出るというのが「一円融合」です。

今までは、武士が仕法が邪魔だと考えていましたが、植物が、水・温度・土・養分・炭酸ガスなどいろいろなものがとけ合い、一つになって育つのとおなじように、豊田正作も成功には必要不可欠な要素であったと考えます。

自分が成長できたのは彼らのおかげだと思ったのです。

ぐう聖ですね。

 

村人たちの開墾作業を見回っていた時、一人の男が他の村人の何倍も激しい勢いで仕事をしている様子を見て、「そのような勢いで一日中働き続けられるはずがない。お前は他人が見ている時だけ一生懸命に働く振りをして、陰では怠けているに違いない」と怒鳴り、村人たちの前で男の不正を厳しく叱りました。

年老いて無力ながらも陰日向なく真面目に働き、他の村人たちがやろうとしない木の切り株を掘り起こす面倒な作業を毎日地道に続けてきた出稼ぎの老人に対しては、開墾に邪魔な木の切り株を彼が全部取り除いてくれたおかげで他の村人たちの作業が容易になり開墾がはかどったという理由から、通常の賃金のほかに慰労金として15両もの大金を与えました。

 

続きは次回に書きたいと思います。